今田美奈子さんの「貴婦人が愛した食卓芸術」という本を読みました。
- 貴婦人が愛した食卓芸術/角川書店
- ¥8,640
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この本では8人の貴婦人が愛した食卓芸術が紹介されています。
カトリーヌ・ド・メディチ
マリア・テレジア
ポンパドゥール侯爵夫人
マリー・アントワネット
エカテリーナ二世
ジョセフィーヌ
ヴィクトリア女王
エリザベート皇妃
の8人です。
すべて当時のままのデザインと食卓芸術を用いて、資料に基づき、イメージを膨らませて、現代の食卓としても楽しめるようにセッティングしたということで、様々なスタイルのセッティングを見ることができました。
興味深いのが一緒に紹介されているそれぞれの方についてのストーリー。
例えばポンパドゥール侯爵夫人。19歳で結婚し、別荘のある森に時おり狩に訪れるフランス王の目にとまるよう、王のいく先々にあたかも偶然のように馬に乗ってあらわれていたそうです。やがてルイ15世の寵愛をほしいままにしたという話は、私が今まで思っていたポンパドゥール夫人の優雅なだけのイメージとはちょっと違うものでした。
そしてテーブルも様々なスタイルのものが紹介されていました。どれも素敵ですが、私が好きだったのはマリア・テレジアのアウガルテンの食器を使ったセッティング(ロココ様式)、ポンパドゥール侯爵夫人のロココスタイルの優雅なセッティング、エリザベート皇妃の白と金がベースになったセッティングなどなど。
素敵なセッティングの写真をたくさん見ることができて、うっとりしながら読んでしまいました。