英国文化研究家 小関由美さん、BRITISH CAKE HOUSE主催 小澤祐子さんの「英国ティーハウスのオールデイ・メニュー」という本を読みました。
英国ティーハウスのオールデイ・メニュー 1,728円 Amazon |
オールデイ・メニューってどんなもの?というのがまず気になりますよね。営業時間内だったらいつでも食べられるメニューとのことです。以前はイギリスのレストランやパブではランチとディナーの休憩時間が長かったのですが、休憩なしでいつでも食事ができるレストランがロンドンでどんどん増えてきたとのこと。旅行で行くにはうれしいニュースですよね。
オールデイ・メニューのレシピとしては定番のスープ、サラダの他、フィッシュケーキやジャケットポテト、ウエルシュ・レアビットなどのレシピも紹介されていました。
他にもランチ&サパーのメニューやアフタヌーンティー・メニュー、ローカルなお菓子、プディング、そしてストリート・ティーパーティー、ハンパーがそれぞれのChapterに分かれて載っています。
ストリート・ティーパーティーのChapeterではエリザベス女王の公式誕生日の話が載っていました。この日はイギリス各地で住宅街の道路を半日くらい通行止めにして、道路上でティーパーティーを開いたりするそうです。
私もヴァルカナイズ・ロンドンのイベントでにしぐち瑞穂さんが今年のエリザベス女王お誕生祝賀ストリートパーティーに参加されたお話を伺う機会がありました。バッキンガムパレスからトラファルガー広場へと向かう約930mのストリート ザ・マルに、1万人が集ったとのこと。とっても楽しそうなパーティーのお写真を拝見できて貴重な機会でした(写真はそのイベントで見せて頂いたハンパーです)。
数々のティーハウスの本を出されている小関由美さんのおすすめのティーハウスのお話もでていたのですが、ロンドン近郊ではニューエンズ、バースのサリーランズとバースパン・ティーショップ、ヨークのベティズが紹介されていました。ベティズはテイクアウトでしか利用しなかったのですが、やっぱり食べてきたかったなあ、また行かなきゃと改めて思ってしまいました。
スコーン好きとしてはスコーンのレシピのチェックも欠かせません。こちらは中力粉を使ったスコーンなのですが、中力粉は外はカリッと中はしっとりとした焼き上がりになり、素朴でかわいらしい見た目、リッチな味わいが特徴とのこと。またバターを混ぜるときにスケッパーを使っていたりするところも参考になりました。
ちなみにスコーンは焼き立てが一番ですが、冷めた場合はアルミホイルで包み、160℃に温めたオーブンで10分ほど焼き直すとよいそうです。またイギリスの粉は日本に比べてひきが粗めで粉の風味が豊か、とのこと。以前モーニングトンクレセントのスコーンのレッスンでイギリスの粉と日本の粉を作り比べて食べた時にイギリスの粉の方が美味しく感じたことを思い出しました。
他にも美味しそうなローストビーフやローストポーク、コテージパイなどのお食事系のレシピやイギリスのティーハウスで人気のキャロットケーキやティーケーキのレシピなどなど、美味しいイギリスがたっぷり詰まった1冊。食器や食材についてのコラムのお話も興味深く読ませて頂きました。